北海道産のたらこは日本で最高級

 ご飯のお供として人気の高いたらこはパスタやオムレツなどにも使われ大人だけでなく子供にも人気があります。そんな年齢問わず人気があり、生以外にも焼いたり煮たりと料理にも幅広く使われ美味しく食べることが出来るたらこですが、たらこはとは一体何なのかと疑問に思ったことがあります。今回はたらこは何から出来ているのか、産地はどこなのかなどを調べてみましたのでご紹介していきます。

たらことは?どこで獲れる?

 たらことは魚卵のことで、スケトウダラの卵を塩漬けにしたものです。国内のスケトウダラの水揚げのほとんどは北海道が占めているため、たらこの生産量も北海道が1番多くなります。たらこを唐辛子や調味料と一緒に漬けこんだ明太子などは九州のイメージが強いですが、実はその原料となっているたらこは北海道産のものを使っていることが大半になるそうです。

スーパーなどで常に販売しているたらこや明太子は国産ではなくロシアやアメリカなど海外産の卵を使っていることがほとんどです。近年スケトウダラの漁獲量が減っていることもあり、海外産を使っていることは増えています。国産のスケトウダラに比べると海外産のスケトウダラは魚自体が大きいため、その卵も大きく国産のたらこの2倍以上あるものも珍しくありません。海外産のたらこも質が良いものは粒がしっかりしていて食感を楽しむことが出来、十分美味しく食べられますが、やはり国産のたらこの方が繊細で身が締まっており、味が染み込みやすい特徴を持っています。

北海道のたらこの品質が高い理由

 漁獲量の多い北海道周辺は水温が低く、スケトウダラの身が締まっているだけでなく脂の乗りがとても良いです。魚の質が良いことが卵にも影響しているため魚卵自体が質の高いものであることや、メーカーの中にはたらこを仕入れる際に魚卵だけでなく親魚も見て買い付けをしているなど、素材へのこだわりを持って作っていることが多いです。

さらに、北海道の中でも南西部にある虎杖浜(こじょうはま)での水揚げが特に多く、その地域には工場を持っているところも多いため、冷凍・解凍をせずにそのままたらこの加工をすることが出来ます。たらこなどの魚卵は加工前に冷凍してしまうと、旨みなどを失ってしまうため冷凍・解凍をせずに加工出来ることは旨みの強い美味しいたらこを作るにはとても重要なポイントでもあるようです。

虎杖浜を中心とした上質なたらこを作っているメーカーでは厳選されたたらこを丁寧に下処理し、着色料を使わないなど加工方法にもこだわりを持って作っているため、手間暇かけて作られたたらこは他では味わえない品質の高いたらこが多く、漁獲量が減っているからこそよりその価値は高くなっています。

特に最高級と呼ばれるたらこは、その美味しさを味わってもらいたいため、調理などはせずにご飯のお供などとして生のまま食べることをおすすめしているメーカーもあるほどです。

たらこの熟成度

 たらこにも卵の熟成度によって名前が違うことをご存じですか?通常販売されているたらこは「真子」と呼ばれる成熟された状態のたらこで、ふっくらとしており最も品質が良い状態のたらこと言われています。

熟成度は大きくわけてガム子(未熟)→真子(成熟)→目付(過熟)→水子(完熟)の4つに分かれており、加工の際に手作業で1つずつ仕分けされています。

中でも放卵が始まった頃の目付と呼ばれる卵は真子より少し熟成が進んでいるため、実は味も熟成していて美味しいと言われています。放卵が始まってしまうと卵巣の空いたスペースに水分を入れて埋めるため、水分量の方が増えてしまうと張りがなくなってしまいますが、この水分にも実は旨み成分がたっぷり詰まっていて、張りのある真子とは違った柔らかくなめらかな食感を楽しめるたらこになっています。

しかし、基本的には目付以降はふりかけなどの加工品に使われることが多くたらことして加工しているメーカーは限られているため、数量限定で販売するなど手にする機会は少ないです。少数ですが販売しているメーカーもありますので、気になる人はぜひチェックして通常のたらことの違いを直接味わってみてください。

北海道のたらこが最高級と呼ばれる理由は環境や仕入による素材の質の良さに加え、丁寧に手間ひまかけて加工していることや冷凍していないことなどが相乗効果として影響し、旨みがぎゅっと詰まった美味しいたらことして食卓へ運ばれていることが分かりました。

最高級と呼ばれているからこそ、その見た目や味に驚くことかと思います。ぜひ北海道のたらこを味わってたらこ本来の美味しさをじっくり堪能してもらいたいです。

北海道のたらこを購入出来るサイト

虎杖浜

サトウ水産
かんばら
カネダイ大野商店