たこ焼きに欠かせない食材と言えばタコですね。タコと言えば兵庫の明石を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか?明石焼きが有名で、タコの水揚げ量も日本で2番目に多いことなどが明石の名前を聞くきことが多い理由になっているのかと思います。しかし、日本には明石のタコと並んで日本2大タコと呼ばれているタコがあります。それが、『大原のマダコ』です。今回はこの大原のマダコについてお話ししていきます。
大原のマダコとは
「大原のマダコ」とは千葉県南東部に位置する太東・大原産のマダコのことになります。いすみ市にある大原漁港で水揚げされていて、12月~1月が旬の時期になる大原のマダコは“千葉県ブランド水産物認定品”にも認定されています。
日本でタコといえば基本的にはマダコのことであり、北海道から沖縄まで生息していますが、この中でも九十九里~いすみ沖で育った大原のマダコは身が締まっており、柔らかく甘いのが特徴です。歯ごたえもあり、噛めば噛むほど旨みを感じられる大原のマダコは餌に同じ沖で育つイセエビやハマグリを食べて育つことでも有名です。そんなグルメなマダコはあまり市場には出回っておらず、高級料理店で使われていることが多いため聞き馴染みがないのも納得の理由です。
大原のマダコが希少な理由
千葉のタコの漁獲量は2020年前後では300tほどの漁獲量がありますが、2015年2017年には50tほどしか漁獲されておらず、環境やその年によって大きく変動しています。タコの漁獲量が日本で1番多い北海道では2万t以上と圧倒的に多く、2番目に多い兵庫の1300tと比べても全体的に千葉の漁獲量が少ないのが分かりますね。
さらに、大原のマダコは伝統的な“タコつぼ漁”で1匹ずつ捕獲されています。狭いところが好きなタコの習性を利用して壺の中に餌を仕掛け、入ると蓋が閉じ出られない仕組みになっています。タコは傷つくと痛みやすいため、タコつぼ漁で捕獲されたタコには傷がつかず痛みの少ない状態で出回ります。しかし、タコつぼ漁は効率が良くないことやタコつぼ漁解禁の12月~3月の間でしか食べることが出来ないことなどが希少価値へと繋がり、地元の高級料亭などを中心に人気があるそうです。
マダコの食べ方は?どこで食べられるのか?
大原のマダコは甘みが強いため、刺身や茹でて醤油で食べたり、串焼きなどシンプルな調理法で食べるのがおすすめです。また、タコを甘辛く煮たタコ飯やタコの唐揚げは年齢問わず人気があります。なかでも水揚げした新鮮なマダコはしゃぶしゃぶで食べるのが絶品で、ぷりぷりのマダコを20~30秒お湯にくぐらせポン酢で食べるとコリコリとした食感と噛むほどの旨みが忘れられなくなるほどなんだとか。
そんな希少で美味しい大原のマダコはどこで食べられるのか、また買えるのか気になりますよね。
調べてみましたがやはりあまり出回っていませんが、下記のお店ではお取り寄せをしているようです。ですが、季節やタイミングによっては購入出来ないこともありますのでご注意くださいね。
大原漁港 港の朝市
ぼうまた水産
魚匠がんこおやじ
あとは、大原漁港内や周辺のお店であればマダコを提供しているお店も多いようです。漁獲量や時期によっては食べられないこともあると思いますが、千葉県や大原漁港の近くまで訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
大原漁港
漁協直営店 いさばや
船頭の台所