手軽に飲むことのできるインスタントコーヒー、もちろん豆から挽いてバリスタが淹れたコーヒーには風味や香りなどは劣りますが、手軽に飲めるということがインスタントコーヒーの魅力です。今回は手軽なインスタントコーヒーをちょっとした工夫でより美味しく飲む方法をご紹介します。
インスタントコーヒーを美味しく飲むコツ
①コーヒーカップに小さじ1杯(約2g)のインスタントコーヒーを入れる
大事なことは分量をしっかり守るということです。ブランドやメーカーによって裏面等に適切な量が書かれています。その分量をしっかり守ることが美味しいコーヒーを作るポイントの1つ目になります。今回は多くのメーカーがコーヒーカップ1杯を基準に作っていることから小さじ1杯(2g)としましたが、あくまでこれは目安ですから、飲むブランドによってしっかり確認をしてください。
②少量の水(常温)を入れ粉を溶かす
次に少量の水をいれて粉を溶かします。お湯ではなく少量の水で大丈夫で、むしろお湯ではなく常温のほうが良いです。理由は、インスタントコーヒーにお湯が触れるとデンプン質がかたまりダマになってしまうため、まずは常温の水を入れます。
次にスプーン等でよく混ぜます。少量の水となるため、泥のような状態になりますが、ここでしっかり混ぜることで、コーヒーの香りと風味がしっかり立つようになるため、多少面倒ですがしっかり混ぜましょう。
また温度を下げないためにカップを温めておくという方法もありますが、ここで水を加えてしまうためカップの温度は下がってしまいます。どうしても気になるという方はカップではなくマグカップなどに粉と水を入れ溶かし、次の工程でお湯を入れてからコーヒーカップに移すと良いでしょう。
③140mlのお湯を加える
こちらも粉と同じく、しっかり分量は守りたいです。140mlというのはあくまでコーヒーカップ1杯の目安になるためその限りではなく、説明のある分量を測定してください。
またお湯の温度は沸騰したお湯であれば問題ありません。スペシャリティコーヒーなら80℃強、サードフェーブ系なら90℃強、エスプレッソなら・・・と種類によって調整することでさらに美味しくなるケースもありますが、インスタントコーヒーの場合は特に温度を気にする必要はありません。よく90℃が適温という紹介もありますが、あまり気にせず沸騰したお湯をそのまま直ぐに使用してOKです。
お湯を入れたら、スプーンで再度かき混ぜます。1つ前の工程で、粉はしっかり溶けていますからあまり強くかき混ぜる必要はありません。あまり強くかき混ぜるとコーヒーが冷めてしまうため、お湯と前の工程で作った原液を混ぜるという程度で良いでしょう。
また水はマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが少ない軟水や水道水を使用するとなお良いでしょう。硬水を使用すると水に含まれるミネラルがコーヒーの風味を邪魔してしまう可能性があります。
インスタントコーヒーの保管方法
インスタントコーヒーの保管方法ですが、よく内蓋(新しくインスタントコーヒーを買った際についている紙のふた)を残す方がいます。少しだけ開けておけば、瓶から直接カップに粉を入れる際一気に出ず便利だったり、一見空気に触れないから良いというように見えたりますが、風味を保つという意味では間違った方法になります。
ポイントは空気に触れないようにすることで、内蓋は縁までしっかり剥がします。綺麗に剥がせない場合はナイフなどで削ると良いでしょう。縁まで内蓋を外すことで蓋と瓶の密封度が上がり、空気に触れる量が減ります。
保管場所は冷暗所がおすすめで、基本的には1ヶ月程度で飲み切ることが目安とされています。それを過ぎる場合は冷凍庫や冷蔵庫での保管もおすすめされますが、冷蔵庫や冷凍庫から瓶を取り出すと外気との温度差で瓶に結露が生じ、インスタントコーヒーが水分を吸ってしまう恐れがあります。そのため、冷蔵庫や冷凍庫に保管する場合は、瓶をできるだけ早く戻すということをセットで行いたいです。
また空気に触れさせないようにするという意味では、シリカゲルのような乾燥剤を瓶に入れることもおすすめです。今は100均等にもシリカゲルは販売されており、どうしても気になるという方は乾燥剤の使用も検討してみてください。
インスタントコーヒーも少しの工夫で美味しくすることができます。もちろんは美味しいは個人差があるため、この方法がすべての人にとって美味しいコーヒーを入れる方法とは限りませんが、気に入ったかたはぜひ周囲の方にもおすすめしてください。
インスタントコーヒーをアイスで美味しく飲む方法はこちらで解説しています。