農林水産省は3月27日、砂糖等に関して適切な価格調整を図るため、令和5砂糖年度及び同年度4~6月期における砂糖及び異性化糖の需給見通しを作成し発表しました。砂糖年度とは10月1日〜9月30日までのことを指し、令和5砂糖年度とは令和5年10月1日〜令和6年9月30日までの期間を指します。
農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、砂糖等に関して適切な価格調整を図るため、四半期毎に砂糖及び異性化糖の需給見通しを作成しています。
この需給見通しは、今後の消費量と供給量の見通しを示すことによって、関係者(生産者、製造業者、実需者)等に役立ててもらうことを目的としています。
今後の消費量の見通し(令和5砂糖年度及び同年度4~6月期)ポイント
(1)分蜜糖の消費量見通し
令和5砂糖年度の分蜜糖の消費量の見通しは、近年の消費動向等を総合的に勘案し、1,760千トン(対前年+0.7%、+12千トン)と見込んでいます。
4~6月期の見通しは、近年の四半期別消費動向を踏まえ442.3千トンと見込んでいます。
(2)含蜜糖の消費量見通し
令和5砂糖年度の含蜜糖の消費量の見通しは、近年の消費動向等を総合的に勘案し、33千トン(対前年+3.1%、+1千トン)と見込んでいます。
4~6月期の見通しは、近年の四半期別消費動向を踏まえ8.6千トンと見込んでいます。
(3)加糖調製品の消費量見通し
令和5砂糖年度の加糖調製品の消費量の見通しは、近年の消費動向等を総合的に勘案し、401千トン(対前年+0.3%、+1千トン)と見込んでいます。
4~6月期の見通しは、近年の四半期別消費動向を踏まえ103.8千トンと見込んでいます。
(4)異性化糖の消費量見通し
令和5砂糖年度の異性化糖の消費量の見通しは、近年の消費動向等を総合的に勘案し、785千トン(対前年+2.3%、+18千トン)と見込んでいます。
4~6月期の見通しは、近年の四半期別消費動向を踏まえ228.3千トンと見込んでいます。
砂糖の分類、種類に関する解説はこちら
消費量の見通し
年間 | 令和5砂糖年度4~6月期 | |
(1)分蜜糖 | 1,760千トン | 442.3千トン |
(2)含蜜糖 | 33千トン | 8.6千トン |
(3)加糖調製品 | 401千トン | 103.8千トン |
(4)異性化糖 | 785千トン | 228.3千トン |
供給量の見通し
年間 | 令和5砂糖年度4~6月期 | |
(1)国内産糖 | 585千トン | 42.6千トン |
(2)輸入糖 | 1,165千トン | 326.5千トン |
(3)加糖調製品 | 401千トン | 103.8千トン |
(4)異性化糖 | 785千トン | 228.3千トン |