綿実油とは?特徴や使い方

 綿の実の油と書いて「めんじつゆ」と読む油を知っていますか?日本のJAS法に含まれる綿実油ですが、あまり見かけることは多くなく馴染みの薄い油の1種かもしれません。今回は綿実油を紹介します。

綿実油とは

綿実油とは綿の花の種子を原料に作られた油です。日本ではあまり流通されていない油のため、聞き馴染みがないですが、全世界で生産される油のうち7%前後を綿実油になっています。特に中国での生産が盛んで前回の生産量のうち30%近くを中国で生産していますが、消費量も多く前回の消費量の30%もまた中国です。

 見た目は薄い黄色をしており、ほとんど香りがしません。クセもなくまろやかで軽いのが特徴の綿実油は油の切れが良いため、揚げ物に使うとサクサクとした食感が残ることからレストランや高級料亭、てんぷら屋などで使われていることが多いです。油っぽさがなくうま味があり風味も落ちにくいため、炒め油としてやドレッシングなどそのまま使うことにも向いています。日本で一般的に使われているサラダ油に比べると価格は高めですが、油の口当たりの良さや安定性の高さから“食用油の王様”とも呼ばれています。

 日本ではあまり馴染みのない綿実油は意外なところに使われており、実は身近な油の1つになっています。他の油とブレンドしてサラダ油として販売していたり、マーガリンやマヨネーズの原料として、スナック菓子などの製造用油になっていたりします。他にも、ツナ缶やオイルサーディンなどの油漬けになっている缶詰にもよく使われています。精製していないものの場合、工業用油としてや化粧品、石鹸など思いのほか身の回りに使われていることが多いのです。

綿実油の持つ成分のメリット・デメリット

 綿実油は不飽和脂肪酸であるオメガ6脂肪酸のリノール酸が豊富に含まれています。リノール酸には血中の悪玉コレステロールを下げる働きがあります。必須脂肪酸とされていますが、大量に摂取しすぎてしまうと、善玉コレステロールも下げてしまい、バランスよく接種することが大事だとされています。その他にはビタミンE、動脈硬化の要望にもつながるαリノレン酸、ビタミンKやオレイン酸など多くの栄養素が含まれているため、上手に取り入れることで体に必要な栄養素を摂り入れることが出来ます。

綿実油は危険で体に悪いのか?

 原料に使われている綿にはゴシポールと呼ばれる有毒な色素が含まれています。そのため、綿実油にも有害物質が含まれていると懸念する人もいますが、油を精製する際に一緒に取り除かれているため精製された綿実油であれば問題なく使うことが出来ます。基本的に未精製の綿実油は有害物質が含まれているため原油として工業用油に使われており、食用として出回ることはありませんが、心配であれば裏面の商品項目に精製されているかどうかを確認してから使うようにして下さい。しかし、海外では精製度の低い綿実油を使っている場合があります。その場合、精製されている油に比べると即効性はありませんが長期的に摂り入れた場合、健康に影響が出る可能性があるため注意が必要です。

 また、精製する工程が入ることで生まれるのがトランス脂肪酸ですが、綿実油を食べたからと言ってすぐに健康に被害が出るわけではありません。トランス脂肪酸とは脂質を作る脂肪酸の1種類であり、過剰摂取することで悪玉コレステロールが増えることで健康に害が出ると言われており、何事も過剰な接種は良くないということです。マーガリンやお菓子など含まれているものが多いため、知らない間に接種をしていることが多い油の1種ですが、気になる方は日常食べているお菓子など、どんな油を使っているかを調べることは大切かもしれません。

主な生産地

 綿実油は綿の生産地でもある、アメリカ、南アメリカ、ロシア、中国、インドなどを中心に作られています。日本では岡村製油が唯一国内で綿実油を製造していますが、原料の綿はブラジルやアメリカから輸入したものを使っているそうです。

なかなか家庭用の綿実油として日本では出回っている種類が少なく、価格も高めのため手にする機会が少ない油ですが、食用油の王様と呼ばれるだけの口当たりや風味など、普段使っている油との違いを味わってもらいたいです。