お酢の栄養成分

お酢には疲労回復、腸内環境や血液・血流の改善などの影響により、代謝が上がる、便秘の解消、生活習慣病の予防など健康やダイエット、美容にも良い効果が多く毎日取り入れたい食品です。種類がいくつかあるお酢ですが、それぞれに含まれている栄養素は違うのでしょうか。お酢に含まれる栄養素を調べてみたので紹介していきます。

お酢に含まれる栄養素

100gカロリー糖質ナトリウムカリウムカルシウムマグネシウムリン亜鉛クロムモリブデン
kcalgmgmgmgmgmgmgmgμgμg
穀物酢252.464212Tr0.111
米酢467.4121626150.10.214
黒酢5491047521520.20.329
りんご酢262.418594460.20.1
ぶどう酢221.24223280.2Tr11
バルサミコ酢9919.4291401711220.70.152

ビタミン群

100gビタミンB1ビタミンB2ナイアシンビタミンB6ビタミンB12パントテン酸ビオチン
mgmgmgmgμgmgμg
穀物酢0.010.010.10.010.100.1
米酢0.010.010.30.020.10.080.4
黒酢0.020.010.60.060.10.071
りんご酢00.010.10.010.30.06
ぶどう酢TrTrTrTr0.10.080.1
バルサミコ酢0.010.010.20.05Tr0.031.4

参考:カロリーSlism https://calorie.slism.jp/

穀物酢

麦や米、コーンなどをブレンドして作られている穀物酢は、クセが少なくすっきりしており料理のジャンル問わずに使えるのが特徴です。さっぱりしているため使いやすいですが、全体的に含まれる栄養素は低めです。有機酸と言われるクエン酸や酢酸、アミノ酸も他のお酢に比べると少ないため栄養素を重視するとなると効果は低めになります。

米酢

主原料にお米を使って作られており、玄米を使っている場合は玄米酢となります。穀物酢より酸味は強めですがまろやかでこちらも和・洋・中問わずに使いやすいお酢です。お米から作られているためカロリーは高めですが、穀物酢に比べると代謝のサポートをするリンや塩分を体外に排出し血圧を下げてくれるカリウムが多く含まれており、さらに米酢には有機酸が多く、玄米酢にはビタミンやミネラルが多く含まれているため疲労回復などに効果が期待出来ます。

黒酢

黒酢は米や麦を発酵させて作られているお酢です。とろみがあり、香りやコクもありますが少しクセは強いです。米酢と同じくカロリーは高めですがさらにリンやカリウム、マグネシウム、ビタミン群など全体的に栄養価が高く、特にアミノ酸が豊富なため、疲労回復や血流の改善、脂肪燃焼などの効果が期待出来ます。他の酢に比べると価格は高めですが、栄養も豊富なためおすすめのお酢になります。大麦のみから作られている大麦黒酢はさらにクエン酸やグルタミン酸も豊富に含まれているため、より高い効果が期待出来るでしょう。

リンゴ酢

リンゴ酢にはりんご果汁とアルコールから作られるリンゴ酢とりんご果汁のみで作られる純りんご酢の2種類があります。どちらもりんごのフルーティーな香りと酸味が感じられ取り入れやすいですが、リンゴ酢の方がアルコールが入る分さっぱりしており、純りんご酢は濃厚ですが酸味は強めです。カロリーは低めで、全体的な栄養素はそこまで高くないですが、カリウムが高めなことからむくみの改善や、アルファヒドロキシ酸と呼ばれる角質を取り除く成分が含まれていたり、抗酸化作用が高いことから美容目的に効果的なお酢です。りんご果汁のみで出来ている純りんご酢の方がより効果的とも言われています。

ブドウ酢・ワインビネガー

ブドウを使って作られるワインをさらに発酵・熟成させて作られたものがブドウ酢で、ワインビネガーとも呼ばれています。白ワインをベースに作られた白ワインビネガーはフルーティな香りや酸味がありあっさりしているのが特徴で、赤ワインをベースに作られている赤ワインビネガーは、酸味や苦みが強く深みあるのが特徴なります。特徴の違うワインビネガーですが上記の栄養素に加え、ぶどうに含まれるポリフェノールの抗酸化作用によるアンチエイジングや動脈硬化などの生活習慣病を予防する働きもあります。クセは強めですが皮も含めて作られている赤ワインビネガーの方がより高いポリフェノールの効果が期待出来るでしょう。

バルサミコ酢

ブドウ酢と同じくブドウを原料にして作られるバルサミコ酢はブドウの果汁を酵母などの力を使わず樽の中で長期間熟成して作られており、濃い色の見た目によらず苦みや酸味は少ないコク・うま味の強いお酢です。カロリーや糖質こそ高いものの、ポリフェノールがブドウ酢よりさらに多くビタミンやミネラルも豊富なため、美容だけでなく、血流の改善による動脈硬化などの予防やコレステロール値の抑制による生活習慣病の予防など健康にもよいと言われています。手間暇かかっているため価格は高めですが、バルサミコ酢の健康効果は黒酢の約3倍とも言われており、その栄養価の高さからはるか昔には鎮痛剤など薬としても使われていたとされています。

お酢は1日の摂取量が15~30mlとされており、スプーン約2杯前後になります。料理に使ったり、水や炭酸で薄めて飲むなどの方法で簡単に取り入れることが出来、お酢の種類によってはより多くの効果を得られるものもあります。効果の高いものとしては黒酢やバルサミコ酢がおすすめですが、どちらも価格は高であるため、自分の好みや使いやすいお酢を選択し日常的に使うことが大切になります。味や香りなど特徴もさまざまなため、お酢の持つ効果と一緒に価格や使いやすさなども含めて選んでみてくださいね。

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