岩塩の種類と産地

 岩塩は生産される地域や環境により、結晶化する途中で含まれる不純物が違ってきます。その不純物により、結晶化したときの岩塩の色に違いが出て、種類もいくつかに分かれていきます。ここではその種類と主に生産されている産地を解説していきます。

ピンクソルト/レッドソルト

 見た目が淡いピンク色をしている岩塩になります。他の岩塩に比べるとカルシウムやカリウム、鉄分などミネラルが豊富に含まれているのが特徴です。また、赤鉄鋼と呼ばれる鉄鋼が含まれることで淡いピンク色になっています。塩味の主な成分であるナトリウム以外のミネラルが多く含まれているため、塩辛さが少なく甘みやうま味を感じられる味わいになります。

また、ピンクソルトよりさらに深い赤色をしたレッドソルトがあります。ピンクソルトと同じく塩味が少なくまろやかな味わいですが、ピンクソルトよりミネラルが多く含まれる分、雑味がするのが特徴です。

産地
日本でも売られていることが多いピンクソルトは「ヒマラヤ岩塩」と呼ばれる1種で、ヒマラヤ山脈付近にあるネパール・パキスタン・チベット・インドなどで多く生産されています。

クリスタルソルト

 クリスタルソルトはピンクソルトと同じくヒマラヤ山脈で取れる岩塩ですが、その全体の約3%しか取れない希少な岩塩になります。とても純度が高く無色透明の結晶で、水晶のような見た目が特徴です。クリスタルロックとも呼ばれ、不純物がほとんど含まれていません。
長い年月をかけ自然の力で結晶化したクリスタルソルトは、他の岩塩に比べると溶けやすい性質を持っています。さっぱりとしながらとてもうま味が強くまろやかで、肉・魚だけでなく野菜や果物との相性も抜群です。あまり、出回っていない岩塩ですので、見かけた際には手に取ってみてはいかがでしょうか。

産地
ピンク岩塩と同じくヒマラヤ山脈付近にあるネパール・パキスタン・チベット・インドなどで多く生産されています。

ブラックソルト(ヒマラヤンルビーソルト)

 ヒマラヤンルビーソルトとも呼ばれ、結晶化していく中で多くの不純物を含むため黒っぽい赤褐色をした見た目をしています。鉄、亜鉛などのミネラルを多く含んでおり、他の岩塩と比べると硫黄が含まれるのが1番の違いになります。そのため、硫黄の香りがするのも特徴となり、ブラックソルトをそのまま使えばいつもと違った風味が楽しめ、硫黄の香りが苦手な人は火を通すことで香りが飛び食べやすくなります。

また、バスソルトとしてお風呂に入れることで硫黄の香りが広がり温泉風のお風呂として楽しめ、リラックス効果が期待出来ます。

産地
このブラックソルトもヒマラヤ岩塩の1つであるため、ヒマラヤ山脈近くのネパール・パキスタン・チベット・インドなどで多く生産されています。

なぜヒマラヤ山脈で岩塩がよくとれるのか?

 ここまで紹介しピンクソルト、クリスタルソルト、ブラックソルトを始めとする岩塩はヒマラヤ山脈でよくとれます。その理由はヒマラヤ山脈はかつて海底のであり地殻変動により隆起したためとされています。その証拠にヒマラヤ山脈の4000m付近でもアンモナイトの化石などが発見されています。ヒマラヤ山脈の3,200m付近に岩塩の採掘場が多くあり、ヒマラヤ岩塩はおもにそこから採取されたものが流通しています。

ブルーソルト

 イラン南部のペルシャで採掘される世界で1番希少な岩塩になります。透明の結晶の中に青の粒の結晶が混ざっており、とても綺麗な見た目が特徴となっています。この青の結晶に特にミネラルが豊富に含まれており、切れ味のある塩味がストレートに伝わります。希少な岩塩のため高級料理店で使用されることが多く、また、見た目が綺麗なことからインテリアとして飾ることもあるそうです。

産地
ペルシャ

アンデスロックソルト

 南アメリカ西端の7か国にまたがるアンデス山脈。その標高4000メートル辺りで取れる岩塩をアンデスロックソルトと呼んでいます。約3億年もの時間をかけて作られた岩塩は鉄分やカルシウムなどのミネラルが多く含まれており、ピンクソルトに似た淡いピンク色をしています。味もまろやかで甘みが強く、うま味を引き立ててくれるため、様々な料理に使うことが出来ます。

産地
アンデス山脈

他にもドイツ・アルペン山脈から取り出される「アルペンザルツ」やアメリカソルトレイクシティーでジュラ紀の海底が隆起して作られた「ジュラシックソルト」、モンゴル岩塩と呼ばれる一部の地域でのみ取り出された白っぽい色が特徴の「ジャムツダウス」など、岩塩1つとってもたくさんの種類があります。

どれも自然の流れで出来上がった岩塩にはミネラルが豊富に含まれているのが特徴です。ミネラルの成分や産地、見た目や味わいの違い、購入のしやすさなど自分の好きな岩塩を1つ家庭に置いてみてはいかがですか。

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